何も知らない事を逃げ道に。
どうにかして戻りたい過去を逃げ道に。
希望と理想の後姿を逃げ道に。
自分の手の狭さを冷たさを逃げ道に。

色々な逃げ道を頭で張り巡らせて、今もまだ俺はこいつの隣で、
その銀色の細い髪をこそりと眺めている。立ち止まって。座り込んで。雲でぼやける月を眺めて。

 

 

過去は戻せないにしても、
知らない事として嘘をつかなければ、掴み取ろうとやっきになれば、
この手も少しは熱くたぎったろうに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

05/5/21


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銀さんの隣から始められない桂さん。
あれこれほんとあとがきないと誰なのかわかんねぇな・・・